6月24日・25日、スイス・ジュネーブにあるAll Hereに、インド・バンガロールのS-VYASA大学より、名誉あるお客様をお迎えしました。チャンセラーのHR・ナゲンドラ博士、そして副総長のNK・マンジュナート博士です。
2023年より、私たちの団体は連携し、瞑想や、古代ヴェーダ文献で 「サマディ」iと表現される、意識が高まった特別な状態に関する実践と研究を進めてきました。
ゲストの皆様は、All Here創設者エルキン・ベクとともに瞑想を行い、深い意識状態に到達しました。その後、「ディヤーナ」および「サマディ」の科学的理解をテーマに、All Hereチーフ科学ディレクターのクリストフ・ミシェルをはじめ、チュオン・ゴー博士、モニカ・スタシティテ、リオネル・ニューマン博士ら研究者と活発な科学的ディスカッションが行われました。こうした対話の中では、科学的研究の重要性、現在進められている学術出版、そしてヨーガの理論や実践を科学的根拠と結びつけていくことの意義が、中心的なテーマとして取り上げられました。
All HereのXR没入型瞑想プラットフォームを体験・検証していただいた後、XRクリエイティブディレクターである ループ・ヴァーネソン博士によるプレゼンテーションが行われました。現代社会に瞑想を広める手段として、こうした最新テクノロジーの応用は、双方にとって非常に関心の高いテーマとなっています。
ナゲンドラ博士とマンジュナート博士には、All Hereの研究チームが行う脳波測定セッションにご参加いただきました。最新のEEG(脳波)ガイド付きBCI技術を用いて、心と脳の動きがリアルタイムで可視化される様子を、実際にご体験いただけたことは、私たちにとって非常に特別な機会となりました。お二人には、さまざまな瞑想実践を試していただき、それに伴う脳内の電気活動がどのように処理・解析されるのかを、時間周波数解析や動的脳機能イメージングといったリアルタイムの計測手法を通じてご覧いただきました。その後、こうした先進的な科学技術を活用したツールが、瞑想のトレーニングにどのような可能性をもたらすかについて、活発で前向きな議論が交わされました。
先日開催された、世界初となる 「ジュネーブ瞑想チャレンジ」 についての振り返りに加え、次回開催となる 「東京瞑想チャレンジ(10月1〜2日)」 、そして2026年にインドで開催予定の「世界瞑想チャレンジ」についても話し合いました。こうした取り組みを通じて、科学とテクノロジーを軸にした世界的な瞑想ムーブメントが、着実に形を成しつつあります。スイスから日本、そしてインドへ。私たちはパートナーの皆様とともに、瞑想の街をつなぐ国際的なネットワークを構築しています。
この日の締めくくりとして、私たちは共同声明に署名し、瞑想を人間の意識を変容させる実践として支援していくという共通の使命を改めて確認しました。そして、科学とテクノロジーの力を活用しながら、あらゆる層の人々にとって現代的で実践しやすいかたちで、瞑想が世界中に広がっていくことを目指していくことを誓いました。
科学とテクノロジーとともに、瞑想の世界へ。 with Science and Technology.